完全掌握!

ビジャレアル戦のドローに敗戦したかのように、凹んでいたさんでしたが、Goal.comさんのコラムを読んで、起死回生の復活を遂げました〜!(←大袈裟)以下、某W社のリーガ中継でハーフタイムの現地レポーターもやっていた江間慎一郎さんのコラムを全掲致しマッスル!個人的好みから全角数字は半角数字に変えております〜。

2強偏重のリーガで何を成し遂げるのか

あれは昨季のコパ・デル・レイ決勝、レアル・マドリーとのダービー前だった。激しい夕立が襲った、マハダオンダにあるアトレティコの練習場。そこから去ろうとした際、一人の若いアジア人女性がずぶ濡れになりながら練習場の門の前に立っていた。ディエゴ・シメオネの著書「エフェクト・シメオネシメオネ効果)」を濡れないように、大事に抱えながら…。その著書の表紙には、両手でハートをつくる笑顔の“チョロ(シメオネの愛称)”が映っていたが、車で門に現れた本人の顔は険しく、開口一番、女性に「帰らないとダメだろ!」と言い放ち、本にサインを記し手渡した。
シメオネの思考には瞬発力があり、その意見は明確かつ説得力に満ちている。加えて、相手への気遣いを感じさせることは、彼のカリスマ性に深みを与えるものだ。記者会見でもそれは変わらず、言葉を詰まらせることなく、その瞬発力を発揮していく。応じることを望まない質問は審判の誤審関係のみで、それも「ノー」や「審判だってミスを犯す」と一言口にするか、「(誤審がほとんど話題にならない)スモールチームのことも考えてくれ」と話すのみだ。
シメオネが指揮官としてアトレティコに戻ってきてから、まもなく2年が経つ。前監督グレゴリオ・マンサーノ指揮下のアトレティコは、リーガエスパニョーラで降格圏に近づき、コパ・デル・レイではリーガ2部Bのアルバセテ相手に敗退など、まさにどん底だったが、“チョロ”はクラブに誇りを取り戻させた。就任シーズンにはヨーロッパリーグで優勝し、昨季にはチャンピオンズリーグ出場権獲得、そして14年ぶりのマドリッドダービー勝利でコパ制覇を果たした。また今季のリーガでは、第12節までで11勝1分けとクラブ史上最高のペースで勝ち点を重ね、バルセロナ&マドリーと優勝争いを繰り広げているようにさえ映る。
しかしながら、シメオネはリーガ優勝の可能性を明確に否定する。
「リーガは退屈なコンペティション。それが現実だ。放映権料分配方法の問題で、2強との間には絶対的な差が存在している。我々が勝利を重ねるのは本当に困難なことだが、彼らは簡単に試合を解決できる。マドリーとバルサが同時につまずくことなどあり得ない」
“チョロ”は何度も何度も、この意見を口にしてきた。最後にそう発言したのは、今季唯一の黒星を喫したインターナショナルウィーク明けのエスパニョール戦(0−1)。代表戦の疲労は「言い訳にならない」と話すなど、何かに責任を押し付けることは絶対にしないアルゼンチン人指揮官にとっては、少し異質な発言のように感じる。
リーガ全体を見れば物議を醸す可能性もある意見だが、ほぼすべてのアトレティコス(ファン)がそれを理解している。1970年代にアメリカで普及した放映権ビジネスが、欧州サッカーにも到来した頃、アトレティコは前会長の故ヘスス・ヒルによって放漫経営が行われ、1999−00シーズンにはクラブ史上初の2部降格を味わった。グローバリゼーションの波に乗ることに失敗した“スペイン第3のクラブ”が2年ぶりに1部の舞台に戻ってきたときには、チケット収入の伸び率は限界を迎え、商業収入と放映権収入がクラブの生命線に。そして現在、レアル・マドリーバルセロナの予算は5億ユーロ前後にまで膨れ上がり、グローバリゼーションに乗り遅れた3位アトレティコは1億2500万ユーロ程にとどまっている。
また、アトレティコが歩んでいる債務返済の道は、いまだ険しい。6月に4800万ユーロを返済して財務省への債務は3000万ユーロ程となったが、これを支払い終えた後にはヒルが横領、公文書偽造などの罪で刑務所送りとなり、法廷管財人のルイス・マヌエル・ルビに経営が任された時期に生じた債務8000万ユーロの返済が開始され、完済するのは2019年の見込み。今夏にはラダメル・ファルカオの放出含め4300万ユーロの売却益を得たが、すべては借金を返すことにプライオリティーが置かれている状況だ。
シメオネが「リーガは退屈」と話すのは、2強との格差の要因ともされる放映権料分配方法で、アトレティコが改革運動の旗手に立っている事情含めたアジテートの可能性もある。だがしかし、彼は将来的なリーガ優勝が不可能とは見ていない。だからこそ2013年3月に、クラブと2017年までとなる契約延長を結んだのである。
「チームの成長、クラブの財政改善なくして、2強と張り合うことは不可能」と主張する“チョロ”。彼が絶対的目標と公言するのは、莫大な参加報酬が得られるチャンピオンズリーグ出場権獲得だ。その目標達成のため、ヒルの息子であるCEOミゲル・アンヘルヒル・マリンには、現陣容を可能な限り維持することを契約延長の条件とした。ホセ・ルイス・カミネロSD(スポーツディレクター)が率いるスポーツ部門はそれに応じ、今夏にはファルカオダビド・ビジャと入れ替えるだけで、すべての主力選手を残留させている。また今季に入ってからは、ジエゴ・コスタ、コケ、オリベル・トーレス、ハビエル・マンキージョ、フアンフランアルダ・トゥランと2017〜18年までの契約延長を結び、現在はラウール・ガルシアと交渉中だ。
選手たちがアトレティコでプレーし続けることに同意した理由は、もちろんシメオネの存在にある。フアンフランは、次のように話した。
「オファーを提示されたとき、まずミステル(監督)のことを考えた。彼に背を向けることなど、自分にはできない。アトレティコと最初に契約延長を結んだのは彼だが、僕たちには『我々はすべてのコンペティションで王者となる。歴史的なチームになるんだよ』との確信を伝えてくれた」
スペインではチームのことを、よくバルコ(船)と表現するが、アトレティコの船員は船長を信頼し、確固とした決意で航海に臨んでいる。それが誇示されるのは、もちろん芝生の上だ。シメオネは指揮官就任時、「15本のシュートを打ってノーゴールより、1本だけで勝利した方がいい」と発言して論争を起こしたが、その哲学に疑問を呈する人間はもうほとんどいない。現在のアトレティコは大剣で相手をなぎ倒すのではなく、強靭かつしなやかな肉体でもって、相手の急所を短剣で突くチームだ。ダービー連勝を果たした今季のリーガ前半戦、スペイン『アス』は「フトボル(アトレティコ)1得点 億万長者(マドリー)0得点」との見出しを打つなど、その堅守速攻を称賛した。
シメオネは語る。「これは試合であり、見栄えの良いパフォーマンスを見せた方ではなく、すべきことに確信を持っているチームが勝利する。良いプレーではなく、すべきことを実践可能な選手たちを擁する方が、多くの試合を物にできる」。そして、2強に迫るために資金とともに必要となるのが、チームが成長するための時間だ。「フトボルのコンビネーションは、一選手の頭の中に違う選手の考えを含めることで生まれる。2選手の間で共有できれば素晴らしく、4選手が理解し合えるのがバルサだ。コンビネーションの不足は、共通理解が足りないからであり、すべては時間と経験が解決してくれる」
さて、アトレティコは現実的に今季のリーガの優勝候補となれるのか、アトレティコ番記者たちに聞いてみた。『マルカ』のダビド・ガルシア・メディーナは「今季はイエスだ。アトレティコが予算の200%の力を発揮しているとはいえ、何より2強の勢いが衰えている」と話し、『EFE通信』のイニャキ・ドゥフォールも「2強に引き離されることはないはず」と同意。一方『ムンド・デポルティボ』のハビ・ゴマラは「2シーズン制ならば可能性はあるが、無理だろう」と語り、『カデナ・コペ』のアントニオ・ルイスは「2強中心のメディアは、そうやってアトレティコを陥れたいだけ。こんな不平等な格差があるリーグで、優勝は不可能」と断言する。彼らの意見が一向にまとまらないので、「スペインメディアの間でも議論が生まれるテーマだと、そのまま書くよ」と口にすると、ゴマラは「じゃあ議論がエキサイトし過ぎて、殴り合っている写真でも撮ろうか」と、その場に笑いをもたらした。
言えるのは、彼らアトレティコに関わる記者たちも、アトレティコスも、クラブ自体も、現在の“シメオネ効果”に幸福を感じている、ということだ。彼らにとってそれは、激しい夕立に襲われた後に見た、虹そのものなのである。
シメオネマドリッドで、自身の個人広報を務めるペペ・パスケス、GKコーチのパブロ・ベルジョネスとともに共同生活を送っている。「この仕事への情熱から、家族と離れて暮らす道を選んだ。子供たちの成長を見られず、父親の老いを感じられない」と話す“チョロ”だが、「息子たちには、ほかの誰でもなく、お前自身であり続けろと伝えたい。自分の信念を貫くため、私のように戦うことを止めるな」と、背中で物を語ろうとしている。
とはいえ、長くとも2017年までの約束、だ。シメオネマドリッドを再び離れる日は、必ずやって来る。それまでに一体、この「退屈なリーガ」で何を成し遂げるのか。最近の記者会見では、「96歳になる私の祖父が、リーガで優勝するのを見たいと言っていました」と伝えられたが、笑みを浮かべながら、彼の常套句を口にしている。
「あなたの祖父に、私から力強い抱擁を。しかし我々は“パルティード・ア・パルティード(試合から試合へ)”で進まなくてはならない。あなたの祖父や、ほかの何万人のアトレティコスが望む場所に到達するまでね」
やはり、言葉に詰まることはないのである。

雨の中待っていた女性ファンを叱ったり、目的の為に家族と離れて男3人で暮らしてたりと、日向K次郎も吃驚な「なにぃ〜」というリアクションで、感動しながら画面が滲む事などございませんでしたが、何だかもうジュリーじゃないけど、「お前にチェックイン!」ということで(←何のこっちゃ〜)さんはMaratお兄様エストロ・ウラディミールに次ぐ、3番目且つアルゼンチン人としては、No.1の地位でにアルゼンチン人をランクインさせることは感覚的に*1生涯ないと思ってたんだけど、チョロことディエゴ・シメオネを抱かれたい男に指定致しました〜!人生何が起こるかわかりませんね〜!コラムの細部については、明日以降検証していきたいと思いま〜す!腹筋割れてる水着画像をupしたかったんだけど、ゲイサイト?なのかデータ重過ぎて取ってこられなかったぜ〜!まぁこんなんで夜露死苦

*1:どういう感覚なのか上手く言えません