10.美意識

彼女の濃紫の外套は深いくびれを持ち、立てた襟の内側には紅鮭いろのマフラーが波立っていたが、その頸に触れた部分に肌色の白粉(おしろい)がすこしついている。寒そうな小さい紅(あか)い口が可憐である。
ゆっきー先生「禁色」、P.191より引用、
ゆっきー先生は、女性の装いを色を上手く使って表現することに長けておられますね。まぁそれは女性に限らずなんですけど…誰とは申しませんが、とある大作家さんが女性の装いを書いたを読んで、あまりのセンスのなさと表現に愕然としたことがあります。美意識ということに於いても、ゆっきー先生の偉大さが偲ばれます。

今、写真を撮ってて気付いたんだけど、

普及版ということは別誂えのものがあったってこと?装丁とか凝ってそうだわ〜。