5.美醜

シナ服の美しい女恭子
シナ服は白地に竜の地紋を浮き出したサテンである。襟の留金と釦は金、引きずった裾に隠見する舞踏靴も金無垢である。翡翠の耳飾が一点の緑を揺らしている。

のに対して、
夜会服の中年女の後ろ姿
砥石のような不健康な色をした平べったい裸の背中に、白粉(おしろい)にまぶされた灰いろの貝殻骨が並んでいた。
斜体はゆっきー先生「禁色」S潮文庫、P.106より引用、
対比としては素晴らしいけど、嫌ですね〜!不健康な背中…ぎゃ〜!