18.伯林の夜よりも

また伯林(ベルリン)の或る夜会で知り合った紳士と、彼のイスパノ・スイザに乗って郊外の別荘へ赴いた夜を思い出した。二人の燕尾服の男は、車内にさし入る外(よそ)の車の前灯の光をも恐れずに相擁した。香水の匂う彼らの烏賊胸は触れ合った。世界的恐慌を前にしたヨーロッパの最後の繁栄。貴婦人が黒人と、大使が無頼漢と…
ゆっきー先生「禁色」、S潮文庫、P.525〜6より引用、
洋行時の様々な思い出よりも、悠一との思い出が勝るのでした。それに凄いな〜と思ったというより、今回、響いたのは烏賊胸というキーワードなんでございます。烏賊胸?♪なんじゃそりゃ〜!♪チラベルト(画像割愛)、

ボロボロボロ〜!今、目から鱗が大量に落ちましたが、夜会だからってことなのね〜!フォーマルシャツの胸のあたりが烏賊っぽいから烏賊胸と言うようです。鳩胸的な感じで、欧米人の胸は烏賊っぽいのかな?と思っておりました。流石、ゆっきー先生だわっ!